大学で斡旋された安全な副業、新スポーツの普及

1ヶ月ほど前、大学の構内でチラシ配りをしている人がいました。赤いハッピに鉢巻き、家電量販店の年末セールのような格好でした。幟には「大学公認バイト支援の会」と書いてあり、近づくと「安全な副業を紹介します。」と元気な声と共にアルバイトの一覧表を手渡されました。データー入力などの事務系のお堅い仕事ばかりが並んでいました。常々私も親の仕送りに頼る生活は申し訳ないという思いはあり、この機会にやってみようという決意に至りました。しかし、地味な仕事内容ばかり。その中「体を動かす仕事、新スポーツ・ポペランスの普及」というのがありポペランスを検索してみると該当するものが見つかりません。時給も良く、どんなスポーツなのかという好奇心から応募してみました。

翌日、大学近くの児童公園で発案者の方と待ち合わせをしました。そこにいらっしゃったのは自称スポーツコーディネーターの、佐々木と名乗る80過ぎの白髪の老人でした。一瞬戸惑いましたが、その道の達人かもしれない、大学公認の安全な副業、貰う物貰えれば問題ない、と思いポペランスの説明を聞きました。

ルールは3ラウンド制で先攻後攻を決め、先攻が「ポぺランスユー」のかけ声と共に自由にポーズを取り3秒以内に後攻が「ポぺランスミー」のかけ声と共に先攻のポーズを真似る。5秒以上真似し続ければ後攻に1点が入り、途中バランスを崩せば0点。先攻も後攻が終わるまでポーズを維持できなければ-1点。

早速、達人と戦ってみました。達人が先攻で、片足立ちで案山子のポーズを取ります。驚く事に微動だにしません。すかさず私も同じポーズを取るのですがすぐにヨロヨロとバランスを崩し尻餅をついてしまいました。次は私が先攻で、達人にひっくり返ってもらいたい一心で3点倒立をやってみました。しかし達人は造作もなくやってのけました。頭頂部のヒリヒリとした痛みが「安全な副業」から遠ざかっている事に警告を発しています。結局、勝負は私の完敗に終わり、気がつけば遊んでいた子供たちに囲まれていました。ポぺランスは奥が深い新スポーツ、今はその普及に頑張ってみたいと思うばかりです。

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